レポート<クラリネットはどんな楽器?>

レポート 第4弾(丸写しはやめてね♪)

 

クラリネットを知らない人にまずは知ってもらうため、という趣旨ですので、「こんなこと知ってるわ〜」という方はそっ閉じしてください(^^)。

 

クラリネット(B♭管)について説明します。B♭はドイツ語で「ベー」と読むのでベー管と呼びます。クラリネットは18世紀初頭に発明されたと言われており、木管楽器の仲間です。吹奏楽やオーケストラで使用されるのは主に、B♭管、A(アー)管といった種類のクラリネットです。移調楽器のため、クラリネットの「ド・レ・ミ」の指使いでは、実際に出る音(実音)は「シ♭・ド・レ」となります。奏者が息を吹き込み、マウスピースに装着されたシングルリードをふるわせることで、音が出ます。

                                    

各部の名称/B♭クラリネット-1         

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図-1参照URL: http://www.yamaha.co.jp/plus/clarinet/?ln=ja&cn=11003YAMAHA楽器解体全書PLUS)

クラリネットの組み立て方は、図-2のように、キーを強く握りしめないように注意しながら、各接続部分を上管→下管→全体の順に組み立てていきましょう。コルクグリスを各接続部分に塗りながら組み立てると、スムーズに組み立てることが出来ます。

  

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図-2参照URL:http://www.yamaha.co.jp/plus/clarinet/?ln=ja&cn=11004YAMAHA 楽器解体全書PLUS)

 

クラリネットの「ド」の指使いは図-3の通りです。赤い部分を指で押さえます。

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図-3参照URL:http://www.yamaha.co.jp/plus/clarinet/?ln=ja&cn=11004&pg=2YAMAHA楽器解体全書PLUS)

 

クラリネット木管楽器の中で最も音域が広く、機能性にも優れており、楽曲中では速めのパッセージを要求されることが多いです。吹奏楽では弦楽器が存在しないため、ストリングスの役割も果たしています。

 

*1)音域が広い分、音域ごとの表情の変化に富んでいます。低音域は「シャルモー」と呼ばれる温かい音色、中音域では「喉の音」と呼ばれる、痩せて貧弱な音色です。そこから上の高音域は陽気で明るい音色が特徴です。中音域の「喉の音」は演奏技術としてもやや困難であり、強めの音は出せませんが、クラリネット独特の「多彩な表情の一つ」と言えます。*1)

 

クラリネットの奏法は、まず音を出すのにコツがいりますが、口の形「アンブシュア」に注意し、少しずつ慣らしていくとよいでしょう。*2)マウスピースを咥える時は、下唇を下の歯に巻きながら軽く口の端を引きます。巻いた下唇の上にマウスピースを乗せるので、最初は痛く感じるかもしれませんが、次第に慣れてきます。肩の力を抜き、自分の指を見ないように演奏します。指を見ていると姿勢やアンブシュアが崩れる原因にもなるので注意しましょう。*2)

 

クラリネットの音域は図-4の通りです。広い音域ならではの、多彩な音色を楽しんでみてください。

 

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図-4

 

【引用部分の参考図書】

                                                                                                                             

*1) 楽器の重ね方がイチからわかる!実践!やさしく学べるオーケストラ・アレンジ

(彦坂恭人・編著 /自由現代社

 

*2) これなら吹ける 初級クラリネット曲集 音名フリガナ付き

(編著者デプロMP /発行者:島田徳英)